従業員満足度における指標とは?測定方法と改善に活かすポイントを解説
従業員満足度(ES)は、組織の働きやすさや社員の意識を数値化する指標です。本記事では、従業員満足度の指標や測定方法を解説し、職場環境や評価制度、人間関係など代表的な項目とともに、改善に向けた施策や活用事例をわかりやすく紹介します。
従業員満足度(ES)は、組織の働きやすさや社員の意識を数値化する指標です。本記事では、従業員満足度の指標や測定方法を解説し、職場環境や評価制度、人間関係など代表的な項目とともに、改善に向けた施策や活用事例をわかりやすく紹介します。
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従業員満足度(ES)における指標(KPI)とは?

従業員満足度(ES)は、社員が職場環境や仕事にどの程度満足しているかを把握するための重要な指標です。従業員満足度を測定することで働きやすさやモチベーションの状態が可視化され、組織課題の早期発見や改善に役立ちます。
また、従業員満足度における指標(KPI)は、従業員満足度をより効果的に管理・改善するために、満足度の要素を具体的な項目に分けて数値化したものです。
従業員満足度における指標項目の代表例

従業員満足度はひとつの数値だけで判断できるものではありません。複数の指標を組み合わせることで、職場の実態と社員の心理を立体的に把握できます。ここでは、従業員満足度における指標項目の代表例をまとめました。
定着率・離職率
定着率や離職率は、従業員満足度を判断する際のわかりやすい指標です。満足度が低い職場ほど、退職につながりやすくなるためです。
たとえば、同じ業界平均より離職率が高ければ、評価制度や働き方に課題がある可能性が高まります。
欠勤率
欠勤率は、社員の働きやすさや精神的な状態を測る指標として役立ちます。計算式は以下の通りです。
欠勤率(%)=(欠勤日数 ÷ 所定労働日数)× 100
ストレスや不安が高い職場ほど、欠勤率は増えやすくなります。たとえば特定の部署だけ欠勤が目立つ場合、マネジメントや負荷に問題があると推測することが可能です。
昇進率
昇進率は、組織内で従業員が昇進する割合を示したものです。内部昇進率を分析することで、会社が社内の人材をどれくらい活かせているかを判断できます。優秀な人材を社内にとどめ、活躍させ続けるための重要な指標です。
従業員アドボカシーの数
従業員アドボカシーとは、社員が自社やブランドについて「こんなサービスしています」「うちの製品のこれがおすすめ!」といったように広報活動を行うことです。従業員満足度が高いほど、自然と従業員アドボカシーの数は増えやすくなります。
たとえば、社員紹介制度の利用数やSNSでの好意的な投稿が増えれば、会社への信頼や愛着が高まっていると判断できるでしょう。
ESI(Employee satisfaction index)
ESI(従業員満足度指数)とは、従業員が職場にどれだけ満足しているかを数値で可視化する指標です。「職場に満足しているか」「理想の職場にどれくらい近いか」といった質問に対して10段階評価などで回答してもらい、その結果を指数化します。
定期的に数値化することで、年ごとの変化や施策の効果を比較しやすくなることがメリットです。
従業員満足度の測定方法

ここからは、従業員満足度の主な測定方法をまとめました。従業員満足度の測定方法に悩んでいる方は、参考にしてみてください。
アンケート・サーベイ
アンケートやサーベイは、従業員満足度を測る際にもっともおすすめです。たとえば、年1〜2回のサーベイで「働きやすさ」「評価の納得度」「人間関係」などを測定すると、組織の状態を把握しやすくなります。
多くの社員の意見を短期間で収集でき、数値化しやすいことがメリットです。定点観測に向いており、改善サイクルの基盤として活用できます。
面談・インタビュー調査
面談やインタビューは、アンケートでは把握しにくい本音を聞ける方法として効果的です。個別の背景や感情を深く理解するのに向いており、課題の根本原因をつかみやすくなります。
たとえば、離職が増えている部署に対して個別インタビューを行うことで、数字では見えない状況が明らかになるケースなどもあるでしょう。
従業員満足度を向上させる施策5選

従業員満足度を高めるには、職場の課題に合わせて具体的な施策を実行することが重要です。ここでは、従業員満足度の向上におすすめな施策をまとめました。
社内コミュニケーションの活性化
コミュニケーションが円滑になると、働きやすさが向上し満足度も高まりやすくなります。たとえば、1on1ミーティングや社内SNSの活用によって相談しやすい環境をつくると、心理的な負担が減り、チームメンバーや会社との関係性を改善できるでしょう。
ワークライフバランスの改善
ワークライフバランスは満足度を大きく左右するポイントです。働きやすい環境が整っていないと、いくらやりがいがあっても不満が蓄積しやすくなってしまいます。
たとえば、フレックス制度やリモートワークを取り入れる、有給休暇をとりやすくする仕組みを作るなど、社員の理想に合わせた働き方の改善を行いましょう。
評価制度の見直し
評価制度の見直しも重要です。評価制度が曖昧なままでは不満が生まれやすく、満足度も下がります。評価の基準やプロセスを明示して、納得感のある評価制度を整えましょう。
成果だけでなくプロセスや行動も評価対象に含めるなど、風土に応じた仕組みを取り入れることもおすすめです。
キャリア形成の支援
研修制度やキャリア面談の見直しもおすすめです。キャリア支援が充実している職場は、成長意欲が高まり満足度も向上します。自分の未来が描けることで、日々の仕事にも前向きに取り組みやすくなるでしょう。
福利厚生の充実
福利厚生を充実させることも大切です。内容はもちろんですが、利用しやすい制度が整っていることで、社員の満足感は高まります。特に健康支援や住宅補助、研修補助などは人気の制度です。予算に応じて、無理のない範囲で拡充を検討してみましょう。
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社内コミュニケーションの活性化に取り組んで、従業員満足度を高めたい企業におすすめです。
従業員満足度の指標に関するよくある質問
最後に、従業員満足度の指標に関するよくある質問をまとめました。疑問の解消にお役立てください。
- Q. どのくらいの頻度で測定すべき?
- Q. 回答率を上げるための工夫は?
- Q. 従業員満足度の結果をどう活用すべき?
Q. どのくらいの頻度で測定すべき?
従業員満足度の測定は年に1回程度が一般的です。間隔が空きすぎると状況の変化を把握できずに改善のテンポも遅くなるため、定期的に測定するようにしましょう。
Q. 回答率を上げるための工夫は?
回答率を上げるには、目的を丁寧に伝えることが効果的です。「環境改善に活用する」「匿名で安全に回答できる」といった説明を添えることで、協力してもらいやすくなります。
Q. 従業員満足度の結果をどう活用すべき?
結果は改善の根拠として活用することがおすすめです。たとえば、不満の多い項目を優先して施策を実施し、次回の測定で変化を確認すると改善サイクルが回り始めます。
従業員満足度は働きやすい組織をつくるための重要な指標

従業員満足度は、社員の本音を可視化し組織改善につなげるための重要な指標です。測定して終わりではなく、結果をもとに具体的な改善施策を実行することで、働きやすい環境づくりを実現しましょう。本記事を参考に、継続的な測定と改善サイクルを意識してみてください。