小国さんの仕事について教えてください。
「ネクストリード株式会社」の代表取締役をやっています。起業する前は、IT業界に25年間いまして、SE(システムエンジニア)から営業・マーケティングなど様々なポジションで現場に携わっていました。私は自分自身が何かを目指すというよりも、想いのある人をサポートしたいという気持ちが強いので、ネクストリード株式会社では、中小企業を中心にDXのお手伝いをしています。
DXって、具体的にどういうことを指すのですか?
DXはよく「IT化」と混同されて語られることが多いのですが、実は似て非なるものなんです。「IT化」はITの導入によって業務を効率化することが目的ですが、DXはITを手段として用い、組織やビジネスの変革をすることが目的になります。大企業の場合は資金力もありますし、サポーターも多く、その気になれば自身でDXも可能です。ですから私のクライアントには中小企業が多いですね。中小企業のDXが進めば国としても盛り上がると思っています。
小国さんの立ち位置や強みについて教えてください。
「もっと仕事をシンプルに」をキャッチフレーズに、複雑になりがちな業務を時代に即した形でシンプルにするための戦略づくりをするのが私の役割になります。IT化自体はあくまで手段に過ぎないので「とにかくITで」というようなことはしません。DXも最近よく言われますが、普段会話の中で「DX」や「テレワーク」といったワードもあまり使わないですね。中小企業には現場で一生懸命働いている人たちがたくさんいます。私自身もずっと現場を経験してきましたので、本質的な“DX”によって現場の人たちがもっと働きやすくなると嬉しいです。私自身、何かに特化したスペシャリストというより、どちらかというと Hubのような存在だと思っていますので、しっかりと目の前の課題を把握して、適切な打ち手を選択するための支援は得意だと思います。
ワクスタの会員さんに対して「こういうところで力になれる」ということは何ですか?
様々なシーンやステージでの漠然とした悩みをシンプル化することをご支援できます。よく「テレワーク導入やDXを推進するようにと会社や上司から言われてきた」という相談を受けることが多いのですが、話を聞いてみると本当の課題は、その前のところにあることが多いです。以前体験した話ですが「テレワークを導入したい」という話を深堀りしていく中で、その組織の真の課題に「コミュニケーション不足」があったことがありました。テレワーク導入の前に、その背景課題が見えたことで、優先度が変わった例です。このような業務課題の解決が私の仕事で、必ずしもDXやIT化が目的ということではありません。気軽に「壁打ち相手」として相談いただければ、漠然とした内容から本当の課題を見つけ、真のDXに繋がる活動の第一歩になれると思っています。
プロフィール
小国 幸司
働き方改革、デジタルトランスフォーメーション
ネクストリード株式会社
代表取締役