あなたの会社の残業はなぜ減らない? 残業の本音を100人に聞きました

安倍内閣による働き方関連法案の重点テーマの1つでもある「長時間労働の是正」。モーレツに働くことが良しとされたのは過去の話となり、社会全体の「働き方改革」への機運が高まる中、企業もさまざまなルールや施策を打ち出し、従業員満足度の向上を目指しています。

しかし、それにより本当に長時間労働は是正されたのでしょうか? さまざまな企業、業種、職種の人々が集うWORK STYLINGで100人にアンケート調査を実施。現場のリアルな声を通して、働き方改革の現在地を明るみにします。

調査方法:インターネット調査
回答者:WORK STYLING会員
回答数:100名

Q1.あなたの残業時間(月)の平均は?

毎月の残業時間の平均について質問したところ、最も多かった回答が「20時間以上30時間未満」、次いで「30時間以上40時間未満」と、20時間から40時間の残業が全体の半数近くを占める結果に。

全体の約8割が40時間以内と回答しており、多くの回答者が36協定の時間外労働の上限(45時間)内である一方、全体の約2割が40時間以上の残業をしていると回答。中には60時間以上という回答も。

全体としてはゆるやかに長時間労働が是正されている印象ですが、一部の企業や社員はまだまだ改革の道半ばのようです。

Q2.あなたの会社の残業が減らない理由は?

では、なぜ残業を減らすことができないのでしょうか? 回答数の多い順に並べたランキングは以下の通り。

1位 業務ルールに無駄が多い … 64%
2位 業務量が多い … 57%
3位 人手が足りない … 52%
4位 取引先の事情から影響を受けやすい … 39%
5位 IT化が遅れている … 14%
6位 残業代がなくなると困る … 11%
7位 労働時間で評価される風潮がある … 9%

「業務ルールに無駄が多い」という回答が多かったことから、会社の規則や慣習を非効率だと感じている人が多いことがわかります。次いで「業務量が多い」「人手が足りない」という回答が多く、仕事の量とそれをこなす人の量がマッチしていない企業の現状がうかがえます。

その他の回答として「時間管理能力の問題」「スキル不足」「能力不足」と社員自身の努力について問うものが多かった一方で、「特定の人に仕事が集まる」「管理職の比率が高く、残業を減らすことによるコスト面でのインセンティブが小さい」という組織全体で取り込むべき課題も明るみになりました。

生産性向上のための業務ルール改善

残業が減らない理由として「業務ルールに無駄が多い」という回答が最も多かったことからも、働き方改革の鍵となるのが生産性の向上であることがうかがえます。

出勤・退勤時にタイムカードを押すために会社に立ち寄らなければならなかったり、社内決裁のための資料が多かったりという企業もあるようです。

会社や部署でワークフローを見直し、小さな改善を積み上げていくことが、「長時間労働の是正」に向けた第一歩となるのではないでしょうか。