導入事例

わずか1ヶ月、“最速最短”で移転完了 不動産テック企業のスピード経営を支えるワークスタイリングの柔軟性

  • 50-99名
  • 情報サービス業・インターネット付随サービス業
  • 専有スペースプラン(FLEX)
  • 従量課金プラン(SHARE)
  • 拡張性・柔軟性
  • 高セキュリティ環境
  • オープンスペース利用
  • 主張・外出先利用
  • すき間時間の有効活用
  • 働き方改革
市川紘さん

市川紘さん

Facilo

企業名

業種

不動産仲介業向けのクラウド型サービス(SaaS)の開発・販売

従業員数

60名

設立年

2021年10月

導入サービスと利用期間

「従量課金プラン(SHARE)」および「専有スペースプラン(FLEX)」 2022年12月~

取材対象者

代表取締役 CEO市川紘さん

企業紹介

株式会社Facilo様は、不動産業界に特化したクラウド型サービス(SaaS)を開発・提供するスタートアップです。物件の売買に関する複雑なやり取りを一つにまとめ、仲介業務の効率化を実現。多くの大手不動産仲介会社に導入されています。

「最速・最短でいく」をバリューの一つに掲げる同社がオフィスに選んだのは、ワークスタイリング。社員の増加に合わせてレンタルオフィスを段階的に拡張し、六本木から八重洲への移転を決めてから1ヶ月ほどで完了しました。そんなワークスタイリングの柔軟性や手続きのスムーズさは、スピード感を大切にする同社の価値観にマッチしています。

導入の経緯や具体的なメリットについて、代表取締役CEOの市川紘さんにお話を伺いました。

■導入の背景と検討プロセス

拠点の多さと立地の良さが決め手に

――会社設立からオフィス探しまでの経緯を教えてください。

会社の立ち上げ当初、共同創業者の梅林(泰孝さん)がアメリカ在住だったため、日本で稼働していたのは私1人だけでした。そのため、最初は法人登記用に六本木のバーチャルオフィスを契約したんです。雑居ビルの一角に会員が使える小さなスペースがあり、当時はそこでよく仕事をしていました。

その後、資金調達を経て事業を拡大し、数人の社員も加わりました。全員フルリモートで働いてはいたものの、オフラインで顔を合わせて相談したり、集中して仕事ができたりする場所があると良いと感じるようになったんですね。かといって、社員全員が入れるほどの広さは必要ない。そこで、オープンエリアも備えたレンタルオフィスを探し始めました。

自社でオフィスを構える選択肢もありましたが、管理やメンテナンスは大きな負担です。特に立ち上げ期のスタートアップは人数が限られ、1人で複数の役割を担う必要があります。オフィスの管理業務から解放されるメリットは非常に大きいと考えました。

市川紘さん

――そのなかで、ワークスタイリングを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

決め手の一つは、拠点の多さです。他社のサービスも検討しましたが、ワークスタイリングは拠点数だけではなく、立地の良さも魅力的でした。

当社は不動産仲介業務に特化したコミュニケーションクラウドを開発・提供しており、お客様のニーズや困りごとを把握するために、導入企業の店舗や本部を日々訪ねています。移動の合間に作業をする機会が多いので、拠点が多いのは本当に助かっています。

カフェではセキュリティ面で作業しづらいし、混んでいて席が確保できないことも多いですよね。その点、ワークスタイリングなら落ち着いた環境で仕事ができるし、必要に応じて個室や会議室を予約すれば、ウェブ会議もできます。

■意志決定と拡張・移転プロセス

2席からのスタート。成長に合わせて段階的に増席

――検討から入居まで、期間はどれくらいかかりましたか?

2ヶ月ほどだったと思います。問い合わせのレスポンスも、とても早かったですね。

――最初はワークスタイリング東京ミッドタウン(六本木)を契約していただきました。

はい。専有スペースが使える「専有スペースプラン(FLEX)」で2席分の部屋を契約したほか、すべての拠点を従量課金で使える「従量課金プラン(SHARE)」も導入しました。当時、社員は10人に増えていましたが、常に出社するのは私ともう1人くらいだったので、レンタルオフィスは2席分で十分でした。

――その後、段階的に増席していただいています。

その後も採用を進め、2024年には社員が40人近くまで増えました。それに合わせて、2席から7席、そして10席と部屋を広くしていきました。ワークスタイリングは組織のサイズの変遷にあわせて柔軟に拡張できるので、とても便利です。

市川紘さん

社内アンケートから1ヶ月。八重洲へスピード移転

――そして2025年4月、ワークスタイリング東京ミッドタウン八重洲へ移転されました。

「専有スペースプラン(FLEX)」で19席のレンタルオフィスを契約しました。移転した一番の理由は、六本木のオフィスが手狭になってきたことです。「オフィスが狭いので出社を遠慮している」という声が社内であがったんですよ。 フルリモートで出社必須ではないものの、私としては自発的なオフラインのコミュニケーション は大歓迎。そのため、もう少し広い部屋に移りたかったのですが、六本木のワークスタイリングには当時、空きがありませんでした。

そこで社員にアンケートを取ったんです。そもそも、オフィスがもう少し広ければ出社したいのか。移転するならワークスタイリングのどの拠点がいいのか。こうしたことを尋ねた結果、社員たちの出社意向が高いことがわかりました。そして、移転先の一番人気が八重洲でした。

みんなが八重洲を選んだ理由は、やはり東京駅の目の前という立地です。関西や東北などへの出張も増えており、新幹線にすぐ乗れるのは大きなメリットです。東京近郊のお客様も多く、在来線のアクセスが良いのも強みです。

サブスク感覚で利用できる柔軟性

――八重洲への移転はスムーズでしたか?

アンケートの実施から1ヶ月足らずで移転できました。一般的なオフィス移転は半年以上前から準備が必要です。見切り発車でオフィスを借りた後、採用が想定より進まなかったり、社員の出社意向が低かったりすると、固定費が無駄に増える恐れもあります。

しかし、ワークスタイリングならそんな心配はいりません。まずは必要な席数だけ確保して、必要に応じて拡張できる。まさに“サブスク”のような感覚です。この柔軟さは、スピードを大切にする当社の思想と非常に近いと感じています。

市川紘さん

■成果・効果

「最速最短」と「現場主義」を支える拡張性と拠点数

――御社がスピードを大切にされている理由を、ぜひお聞かせください。

当社には四つのバリューがあり、その一つに「最速・最短でいく」を掲げています。スピードがあるからこそ生み出せる価値がある。そう考えているからです。私自身、シリコンバレーの不動産テック企業で5年働き、決議のための会議をせず、関連部署で完結できる案件は即決するという日々を過ごしました。このスピード感を起業後も大事にしたいと思ったんです。

当社のプロダクトは多くの大手不動産仲介企業に導入されていますが、最も評価をいただいているのがスピードです。営業やカスタマーサクセスの担当はお客様を訪ねてまわり、困り事や要望を拾い上げています。こうした一次情報をすぐに社内で共有し、開発担当が必要な機能をシステムに落とし込む。早ければ、要望を聞いてから数日以内にリリースしています。お客様がシステムに合わせるのではなく、システムがお客様の要望に応えてい き、それを利用企業全体に届けていく。 この積み重ねが、信頼を獲得するうえで何よりも重要なんです。

スピード感は開発だけでなく、組織設計でも欠かせません。チーム編成もプロダクト同様に“生き物”だと考えているので、必要に応じて素早く変えています。ですから、「オフィスの退去は6ヶ月前に通告」では遅い・・・。オンデマンドで移転や拡張ができるワークスタイリングは、まさに私たちの価値観にぴったりなんです。

――御社が貫く“現場主義”の観点からも、移動の合間に使える拠点は重要ですね。

その通りです。会議室で頭をひねるよりも、お客様を直接訪ねて要望や課題を聞く方がずっと早い。営業やカスタマーサクセスは日々あちこち飛び回っていますが、ワークスタイリングは拠点が豊富で、移動の合間でも快適に作業できるのは本当に助かっています。

市川紘さん

■活用シーン

オープンも専有も。チームをつなぐスペースの使い分け

――出社の日数やリモートワークについて、何かルールはありますか?

特にルールはありません。集中して作業したいときに来る人もいれば、対面の打ち合わせや移動の合間に立ち寄る人もいます。雑談も含めて「ちょっとみんなに会いたいから」という理由で来る人もいますね。

――オープンエリアと専有スペースは、どう使い分けていますか?

雑談はオープンエリアよりも、むしろ自分たちの専有スペースでしてほしいと考えています。出社の価値は、雑談できることだけではなく、隣の部署の会話が自然に耳に入ってくることにもあると思っていて。オープンな場所では、機微な話がしづらいということもあります。逆に集中したいときはオープンスペースを利用するように推奨しています。

ただ、出社は雑談やコミュニケーションのための必須条件とは考えていません。当社は連絡にチャットツールを使っていますが、やり取りは全社員にオープンにしています。これは、まるで横で雑談を聞いているような状態をオンライン上でも作りたいからです。リアルでもバーチャルでも、他のメンバーや部署同士がどんな話をしているのか、どんな動きをしているのかが見えることが大事なんです。実際、雑談がきっかけで打ち合わせが始まり、物事が決まることもあります。

現在、当社にはエンジニアが約20人いますが、ワークスタイリングのオープンスペースをよく利用しています。開放的な空間で、無料のカフェコーナーもあり、リフレッシュしながら仕事ができるようです。エンジニアというと個人プレーの印象を持たれがちですが、実際は互いに学び合いたいという思いがとても強い。そういう意味でも、ワークスタイリングのオープンスペースはぴったりなんです。

市川紘さん

出張の緊張感をほぐす“もう一つのホーム”

――大阪をはじめ、首都圏以外の拠点も活用されていますね。

出張も多いので、よく利用しています。出張先は不慣れな場所が多くて、ある意味“アウェイ”な環境だと思うんですよ。でもワークスタイリングなら入館方式が共通で、Wi-Fiもいつもの設定ですぐにつながる。常駐のスタッフの方も丁寧に対応してくれます。何だか出張先に“もう一つのホーム”があるような感覚で、大事なアポイントメントを控えた緊張感を和らげてくれます。だから、利便性はもちろん、気持ちの面でもポジティブに働いていると思います。

■今後の展望

成長に応じ、拡張を検討

――今後の展望をぜひお聞かせください。

今後も必要に応じて、採用を続けていきます。社員がさらに増えれば、レンタルオフィスをさらに広くすることになると思います。また、東京近郊にとどまらず、東北や関西などのエリアにもお客様が増えているので、今まで以上に全国のワークスタイリングを利用することが増えそうです。

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