こんにちは。ビジネススタイリストの植田です。
先日、オンラインで「知ることから始めよう~世界で起きている“テロ・紛争 ”のためにできること」を開催しました。
イベントでは、テロ・紛争の解決に向けて活動を行う2つの団体の方をお招きしたトークセッションを行いました。
【登壇者】
・佐藤慧さん
(フォトジャーナリスト、ライター、NPO法人Dialogue for People代表理事)
アフリカ・中東・東ティモールなどを中心に現地に出向き、貧困や紛争について、現地で暮らす方や元兵士の方への取材を行う。東日本大震災以降、被災地の取材も続けている。
・河野智樹さん
(NPO法人アクセプト・インターナショナル/広報・ファンドレイジング局長)
ソマリアでテロリストやギャングに対して、更生し社会復帰できるようなワークショップを現地で行っている。
【内容】
参加者の方から、ニュースでしか聞けないテロ・紛争について、生の声を聞きたいとのことで、現状やテロリストの素顔についてのお話が中心でした。
テロリスト・ギャングの中には、なりたくてなったわけではなく、失職や貧困など環境によってなってしまった方、それから、地域の子どもが戦争で殺される現実をなんとかしたいと誤った正義感でその世界に足を踏み入れてしまう方もいるそうです。
しかし、一度その世界に入ると抜けることが難しい上、抜けられたとしても、働き先を見つけられず、さらに組織から命を狙われることもあるんだそう。
そんな苦しみを共に解決しようと動いているのが、今回のゲストの方々でした。
ゲストのお二人とも、「罪を憎んで人を憎まず」という考えを大事にしていて、元テロリストの方を更生させたり、罪を問いただすのではなく、まずは相手の人生を受け入れるスタンスで話を聞いていらっしゃるそうです。
現地の様子を写真でシェアいただいたのですが、そこには、日本にいる若者となんら変わらない笑顔を見せる元ギャングや兵士の姿がありました。
そして、今わたしたちができることについて、自分は平和活動をしているか問うことが大切だとのお話に。
今自分が手にしているもの(電子機器など)について、作られる中に紛争は絡んでいないかとか、紛争の根っことなるヘイトスピーチをいかに防ぐかなどを考えることも、平和活動への1歩。
最後は、ニュースなどでは知られていない各国の魅力について。本来、ソマリアはリゾート地として美しく、またイタリア文化の名残で、お料理もとても美味しいそうで、格好の観光地だそうです。
そんな場所がテロ・紛争によって、破壊され、人が訪れられないのは不条理。それは中東も同じで、美しいソマリア・中東の魅力も知ってほしいとのことでした。
登壇いただいた河野さん、佐藤さん、参加されたみなさま、ありがとうございました!
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