インナーブランディングとは？事例やアウターブランディングとの違いについても解説

インナーブランディングとは？

インナーブランディングとは、自社の価値観やビジョン、企業理念を社内に浸透させる活動のことです。多くの企業が、社員一人ひとりが企業理念を理解し、共通の目標に向かって行動することを目指しています。しかし、現状としては、社員が企業理念を「知っているだけ」で実際の行動に結びついていなかったり、部署ごとに考え方や優先順位が異なり、意思統一が難しいといった課題が多いです。

こうした課題を解決するため、企業はインナーブランディングとして、イベントや研修、ワークショップを実施。たとえば、理念をテーマにした社員全体での共有会や、理念に基づいた行動を表彰する制度を設けることで、理念が実感できるような仕組みを取り入れることが効果的です。

また、日常業務の中でも理念を意識できるよう、リーダー層による啓発活動や定期的なコミュニケーションの場を設ける工夫も行われています。

インナーブランディングをおこなう目的

インナーブランディングをおこなう目的は、会社の価値観や企業理念を社員全員が理解し、共通の認識をもつことで企業活動の向上を図ることにあります。

具体的には、社員一人ひとりが企業の目指す方向性を自分ごととして捉え、全社的な一体感を生むことで、効率的かつ戦略的に業務を進めるためです。また、社員の行動が企業理念と一致することで、顧客や社会に対して一貫性のある価値提供を実現することも目指しています。

さらに、離職率を減らしたり、社員の仕事に対するやる気や理解力を向上させたりといった効果が期待できるでしょう。

社外向けにおこなうアウターブランディング

アウターブランディングとは、テレビにCMを流したり、Webサイトに広告を出したりなど社外に向けて自社のイメージアップや価値を高める活動全般のことを指します。

インナーブランディングをおこなうことによって、社員の自社の価値観やビジョンへの理解が深まると、アウターブランディングで社外に向けての自社のイメージアップへもつなげられるため、売上アップや中長期的な企業の成長が期待できます。

インナーブランディングが必要な会社の特徴

インナーブランディングが必要な会社の特徴として、離職率が高かったり、売上が上がっていなかったりと、企業の活動がスムーズに回っていないことが挙げられます。

こういった場合には、企業活動の向上や離職率の低下、アウターブランディングを成功しやすくするために、インナーブランディングを取り入れるのがおすすめです。

インナーブランディングのメリットとデメリット

インナーブランディングをおこなうメリットは、主に以下の3点が挙げられます。

・離職率の低下
・組織全体のパフォーマンス向上
・アウターブランディングに繋がることによる企業イメージや売上の向上

インナーブランディングをおこなうことで、社員一人ひとりが共通の認識を持ち、会社への理解や愛着が深まることが期待できます。その結果、定着率が上がったり、一人ひとりの仕事への取り組み姿勢が向上したりと、企業活動全体へ良い影響を与えるでしょう。

一方、インナーブランディングをおこなうデメリットは、主に以下の2点が挙げられます。

・即効性がないこと
・行き過ぎた行動は個人の価値観を蔑ろにしてしまう可能性があること

自社のパフォーマンス向上のために行ったインナープランディングで逆効果を招いてしまう可能性もあります。自社の状況を踏まえたうえで、必要なタイミングでおこなうと良いでしょう。

インナーブランディングの事例・具体例

インナーブランディングの内容は、オフィス環境の改善やコミュニケーションを図るものなど、さまざまな種類があります。

インナーブランディングを意識したオフィス環境

インナーブランディングをおこなう上で効果的な内容の一つが、オフィス環境の改善です。社員同士がコミュニケーションを取りやすいようフリースペースを設置したり、デスクをフリーアドレスにしたりすることで、風通しのよい社内雰囲気の醸成が期待できます。

ブランドブックの配布

ブランドブックとは、会社のブランド価値や方向性などをまとめた社内向けの冊子のこと。企業理念や会社への理解を浸透させるのに有効的です。社員に配布することで、それぞれが好きなときに見返せるのもおすすめのポイント。

定期的な社内ワークショップ

定期的にワークショップをおこなうのも有効的です。共同作業をおこなったり、意見の交換をしたりすることで、各々が自分ごととして業務について考えるきっかけになります。

たとえば、企業理念やビジョンを題材としたディスカッション形式のワークショップや、部門間の垣根を越えた課題解決型のセッションを開催する企業があります。

さらに、実際の顧客体験を共有して企業理念とのつながりを深めるケーススタディや、社内で掲げる目標に基づいた行動指針を社員自ら考案するワークショップも効果的です。

こうした取り組みを通じて、社員が会社の理念をより具体的かつ実感を持って理解できるようになります。

インナーブランディングを意識したオフィスづくりにぴったりな「ワークスタイリング FLEX」

三井不動産が展開する法人向けレンタルオフィス「ワークスタイリングFLEX」は、東京ミッドタウンをはじめとする都内9ヶ所のビルにあり、占有の執務室をご利用いただけるほか、解放感のあるオープンスペースや、会議室、電話スペースなどもご利用いただけます。

セキュリティカードで入退室管理ができ、共用部にはクルーが常駐しているので、セキュリティ管理もばっちり。執務室エリアは24時間利用可能なのもうれしいポイントです。

魅力的なオープンスペース

ワークスタイリングの魅力の１つは、充実したオープンスペース。ビルごとに異なるコンセプトになっており、テーブル席やカウンター席などさまざまな作業スペースがあります。アイデア出しや、メンバー同士での作業にぴったり。

まとめ

インナーブランディングをおこなうことで、企業はもちろん、働く社員一人ひとりに多くのメリットがあります。全社員が共通の認識を共有し、自分ごととして業務に取り組むことで、風通しのよい職場環境ができ、企業全体のパフォーマンスの向上が期待できるでしょう。