レンタルオフィスと賃貸オフィスの違いは?
費用やメリットを徹底比較

オフィスを借りる際に悩むポイントの一つが、「レンタルオフィスと賃貸オフィスどちらを選ぶべきか」ではないでしょうか。ここでは、これからオフィスを借りる方に向けてレンタルオフィスと賃貸オフィスそれぞれの違いやかかる費用、メリットを徹底的に比較していきます。
ここでは、レンタルオフィスの定義や選び方、メリット・デメリットなどについてわかりやすく解説します。

オフィスイメージ

レンタルオフィスと賃貸オフィスの違い

レンタルオフィスか賃貸オフィスかを決める際は、それぞれの違いを理解しておく必要があります。まずは具体的な違いを見ていきましょう。

1.1 契約形態

まずは契約形態の違いについて解説していきます。
レンタルオフィスの場合は、「サービス利用契約」や「施設利用契約」を締結することになります。それに付随して、短期利用が可能であることがレンタルオフィスの契約の特徴として挙げられます。

一方、賃貸オフィスの場合は「賃貸借契約」を締結する必要があります。契約期間に法律上の上限はありませんが、一般的に2年契約のケースが大半です。賃貸オフィスの賃貸借契約には「普通借家契約」と「定期借家契約」があり、定期借家契約ならば1年未満の契約を結ぶこともできますが、その場合は期間満了後の契約更新ができません。引き続きそのオフィスを利用したい場合は再契約が必要となります。

1.2 費用

オフィス選びの大きなポイントとなるのがコスト(費用)です。オフィスに求める機能や利用人数、事業の規模や段階に合わせて検討しましょう。

料金や費用の違いについてはこちらの記事でも解説しています。併せてご覧ください。

「レンタルオフィスの料金は?比較時に注目すべきポイント」を読む ▶︎

1.2.1 初期費用

賃貸オフィスの契約時には、賃料や共益費や管理費などの基本コストに加え、敷金や礼金が必要になります。その他にも、電気や水道やWi-Fiなどのインフラ設備費、デスクや椅子やOA機器などの家具・設備費、内装工事費がかかることになります。

一方、レンタルオフィスの場合は、かかる費用をよりシンプルにまとめることができます。
例えば「ワークスタイリングFLEX」の場合、基本の席料に加えて保証金(契約1ヵ月分)で利用開始できます。内装工事費などを必要とせず、インフラにかかる費用も利用料に含まれるため、初期費用を抑えてオフィスを利用できます。

ワークスタイリングFLEXによるコストダウンのイメージ

1.2.2 月額費用

賃貸オフィスとレンタルオフィスは、月額でかかる費用においても違いがあります。
賃貸オフィスの場合は、月額の賃料のほかに光熱費や共益費などの各種費用がかかります。一方、レンタルオフィスの場合は固定の月額費用に利用状況に応じたオプション費が追加されます。ワークスタイリングFLEXは会議室や複合機の利用などがオールインクルーシブになっており、月額費用の中に含まれています。

単純に月額費用のみを比較するとレンタルオフィスよりも賃貸オフィスのほうが低コストになるケースもあります。しかしオフィスのエリアやビルのグレードを考慮すると、一概に「安ければよい」とはいえません。オフィスに求めるものや規模と照らし合わせて検討しましょう。

1.2.3 退去時(原状回復)費用

賃貸オフィスの場合は、退去の際に各種配線の撤去や壁紙・床材の貼り替え、破損があった場合の修復などの原状回復費が発生します。一方、レンタルオフィスの場合は、特に大きな汚損や破損がなければ施設のクリーニング費用のみ負担するケースが多いです。

1.3 立地、利便性

賃貸オフィスとレンタルオフィスを比べた場合、物件選びの自由度は賃貸オフィスのほうが高いといえるでしょう。
しかし、都内や駅の近くなどビジネス利便性の高いエリアにオフィスを借りる場合、賃料が高額になる傾向にあります。その点、ビジネス利用に適したレンタルオフィスであれば、コストを抑えながら利便性の高いエリアにオフィスを構えることができます。

「ワークスタイリングFLEX」であれば、東京ミッドタウン八重洲や日本橋三井タワー、東京ミッドタウン(六本木)東京ミッドタウン日比谷、霞が関ビルディングなどを筆頭に好立地でハイグレードなオフィスビルに入居可能です。
さらに、全国に約150拠点あるワークスタイリングSHAREやワークスタイリングSOLOも利用できるため、テレワークや外出先での作業など、柔軟な働き方が可能です。

1.4 オフィス利用開始までの期間

賃貸オフィスとレンタルオフィスとでは、利用開始までに必要な期間にも違いがあります。
賃貸オフィスの場合は、新規申し込みから契約締結までに一ヵ月以上の時間がかかる傾向にあります。内装や外装の工事などの工程が加わると、利用開始までの期間はさらに延びてしまいます。

一方、レンタルオフィスの場合は最初からビジネスに必要な設備が揃っており、内装や外装の工事も不要です。そのため、賃貸オフィスに比べて新規申し込みから利用開始までに時間がかかりません。ワークスタイリングFLEXの場合は、最短2週間程度で利用開始できます。

レンタルオフィスの特徴

レンタルオフィスには、賃貸オフィスとは異なる特徴があります。レンタルオフィスの特徴を理解し、自社に合ったサービスを選択しましょう。

2.1 レンタルオフィスのメリット

2.1.1 利用用開始までの期間が短い

カレンダー

前述のとおり、レンタルオフィスは賃貸オフィスに比べ、比較的短い期間で利用を開始できます。急な事業拡大やオフィス移転などで一刻も早くオフィスを新設・移転する必要がある場合、レンタルオフィスを選ぶ意義は多いにあるでしょう。

2.1.2 インフラ設備費などのコストダウンが可能

インフラ設備費や内装工事費、敷金や礼金など初期投資のコストを抑えられるのもレンタルオフィスの大きなメリットです。
必要な設備は担保し、働きやすい環境を用意したい。その上でコストダウンできる箇所があれば検討したい。こういった場合、レンタルオフィスは強い味方になります。

2.1.3 ビジネスに必要な設備や什器が揃っている

レンタルオフィスはすでにあるオフィススペースを会員に提供するため、ビジネスに必要な設備や什器がすべて揃っている状態でスタートできる利点があります。
また、多くのビジネスワーカーにとって働きやすい質の高いオフィスが構築されており、「理想のオフィス」がすぐに利用できるのも魅力です。

2.1.4 クオリティの高いレンタルオフィスは信頼につながる

「アクセスしやすくグレードの高いビルにオフィスを持っていること」は、ビジネスにおいて信頼につながります。つまり、オフィスそのものを強みとしてアピールすることが可能になります。

2.1.5 会員同士で交流できる

交流

レンタルオフィスの場合、他社の利用者との距離が近いのも特徴です。そのため、共有スペースでの歓談などを通して、通常なら知り合うことのない異業種のワーカーとの接点を作ることができます。
また、レンタルオフィスによってはサービスとして交流イベントが催されることもあります。新たなビジネスチャンスをつかむにあたり、「企業間・ビジネスワーカー間の交流」を目的にレンタルオフィスを選択するのも有効かもしれません。
ワークスタイリングでは、会員同士の交流やイベントが盛んにおこなわれており、そこから協業するなどビジネスマッチングができる点も魅力です。

ワークスタイリングコミュニティはこちら ▶︎

2.2 レンタルオフィスの注意点

レンタルオフィスは、自社の関係者以外に不特定多数の方が利用するオフィスです。そのため、セキュリティ対策は非常に重要になります。電話ブースや個室、セキュリティカメラやサウンドマスキングなど、オフィス側でもセキュリティシステムを完備していると安心です。
ただし、セキュリティ意識はレンタルオフィスに限った話ではありません。賃貸オフィスの場合も同様の意識が必要となります。

また、レンタルオフィス検討の際は料金プランに注意しましょう。サービスによって費用が異なるほか、含まれるサービス内容もプランによって変わってきます。利用したいサービスが基本料金に含まれているかオプションになるのか、自社の目的や課題感に合っているかをよく検討して契約しましょう。

2.3 レンタルオフィスが向いているケース

第一に、迅速かつ柔軟にオフィスを利用したい場合はレンタルオフィスが適しています。「短期間だけオフィスが欲しい」「備品や什器、サービスが揃った状態からビジネスを開始したい」などのケースもレンタルオフィスを選ぶとよいでしょう。
その他、「ビジネス価値の高いエリアにオフィスを構えたい」「他社の会員など異業種の人々との交流を通じて、自社ビジネスに活かしたい」などの場合にも、レンタルオフィスの利用をおすすめします。

賃貸オフィスの特徴

自分好みにカスタマイズしやすいのが賃貸オフィスの特徴です。自社ビジネスの規模や業態に合わせて最適なオフィスを構築できます。

3.1 賃貸オフィスのメリット

3.1.1 立地・物件選びの自由度が高い

賃貸オフィスはレンタルオフィスに比べると物件数が多く、その分だけ選択肢が広がります。自社の提供するサービスや事業規模、取引先までの距離を考慮し、最もフィットした立地を選ぶことができる点は、自社ビジネスを最適化するうえで武器となるでしょう。

3.1.2 内装をデザインできる

オフィスイメージ

賃貸オフィスの場合は、自分好みに一から内装をデザインできます。社風に合った内装や設備をカスタマイズすることは、採用の際もセールスポイントとなるでしょう。

3.2 賃貸オフィスの注意点

賃貸オフィスを選択する際に注意しておくべきことは「契約」です。基本的に賃貸オフィスでは契約審査が発生するので、創業間もない企業の場合は保証会社の利用が求められることがあります。
また、内装の工事費用や設備の準備金、敷金や礼金など、まとまった額の初期費用を確保しなければなりません。それ以外にも、複合機利用時のインクや紙、お菓子などの準備や消耗品代、定期清掃の費用などの総務コストを準備し続ける必要があります。
さらに、契約締結からオフィス利用開始までのタイムラグもあります。こうした賃貸オフィスの特徴を踏まえて検討する必要があるでしょう。

3.3 賃貸オフィスが向いているケース

立地や内装にこだわることに重きを置く場合や、自社限定の占有スペースを確保したい場合などは、賃貸オフィスを選択するのがおすすめです。
他にも、「長く腰を据えられる自社だけの拠点がほしい」場合にも賃貸オフィスはよい選択となります。

オフィスを選ぶ際のチェックポイント

賃貸・レンタル問わず、オフィスを選ぶ際にはいくつかのチェックポイントがあります。オフィス選びの際に注目したい点を3つご紹介します。

4.1 立地、アクセスの利便性

ターミナル

オフィスを選ぶ際、「立地」が重要になります。駅やバスなどの公共交通機関が近いといった通勤のしやすさはもちろん、オフィスが入居しているビルの立地は、そのまま自社の信頼性にもつながる大切なポイントです。

また、オフィス周辺に銀行や郵便局があるかなど、ビジネス面での利便性も仕事の能率に直結します。主要な取引先との距離感も含めて、「繰り返し足を運ぶ場所」としてオフィスを意識しましょう。

4.2 ビルのクオリティ、グレード

オフィスの立地に加えて、入居するビルの質やグレードの高さもビジネスに影響を及ぼします。好立地かつクオリティの高いオフィスの存在は、会社に一定のステータスを与えてくれます。取引先に好印象と信頼性を感じてもらいたい場合、入居するビルのグレードにこだわることは重要です。

4.3 付帯サービス

レンタルオフィスにはいくつかの付帯サービスが存在する場合があります。
代表的なものとしては、利用ルームの清掃やコンシェルジュサービス、貸し出し備品などがあります。他にも、複合機などのOA機器が使用できたり、コーヒーやお菓子などが提供されるレンタルオフィスもあります。
他にも他会員との交流イベントを開催している場合があるため、レンタルオフィスを利用する際にはこれらの付帯サービスも意識しておきましょう。

まとめ

ここまでご紹介してきたように、賃貸オフィスとレンタルオフィスにはそれぞれ異なる特徴とメリットがあります。自社の事業規模やオフィスに対して求めるポイントを整理し、最適な選択をしていきしょう。

ワークスタイリングFLEXは、利便性が高く企業のステータス向上につながる主要なエリアにレンタルオフィスを展開しています。さらに、上質なデザインを施したハイクオリティな空間にビジネス設備を完備しているため、快適に働けるだけでなく取引先に好印象を与えることもできます。
レンタルオフィスの契約をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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