今回ご登場いただくのは、WORK STYLINGも手掛けていただいた三井デザインテックのチーフデザイナー、三浦圭太さんです。WORK STYLINGディレクターの川路武が、WORK STYLING汐留からオンラインでインタビューしました。
【ガジェット篇】
ー仕事でよく使うアプリとかおススメのガジェットってありますか?
WACOMの「Bamboo Folio」という、書いたものをそのままデータ化できるスマートパッドです。アイデアを出したりまとめたりするのに、手で紙に書くということをとても大切にしているので、これはとても便利です。実際に紙に書くので、書き味がいいんです。この感触が大事なんですよね。
ー紙に書いたものをスキャンするのとは違うですか?
基本的には一緒です。でも手間がかからずリアルタイムでデータ化できるのが魅力ですね。
ー高そうですね、ご自身で購入されたんですか
本体のほか消耗品や周辺ツールなど込みで、6万円くらいでしょうか、自分で買いました。
ーやはり自己投資されているんですね。
【To DO管理篇】
ー日々の業務はどうやって管理されていますか?
スケジューラに全部入れます。個人的にはグーグルにしたいのですが、いまは会社のスケジューラを使っています。
ー数分しかかからないような細かいタスクも1つ1つスケジューラに入れています?
「事務作業」というようなタイトルである程度まとまった時間でスケジュールを入れて、その項目内に細かな作業内容を書いています。
ーあ、なるほど、それは良いですね。どういうタイミングで入力していますか?
毎日、タスクが出来たらそのときに入れていますね。そして、朝、確認しながら見ながら出社します。
ー逆に息の長い案件や少し先のタスクはどうしていますか。
内容によって、スケジューラに入れるものと入れないものがあります。基本的には1週間分のタスクを管理しています。
ーお仕事柄、ご自身だけでなくチームでのスケジュール管理が重要ですよね。
はい。私たちは複数の案件を並行して進めるために、「スクラム開発」という、チーム内のコミュニケーションを重視した開発手法を採用しています。そこで、プロジェクトの状況や課題をリアルタイムで共有するために、付箋を使って管理しています(下部写真参照)。横軸にプロジェクト名を取って、縦軸にプロセス。「ToDo」に直近1週間でやることを貼り、仕掛りをInPROの欄に。終わるとDoneに移していきます。こういった方法をとると、問題点の発見や軌道修正も早いですし、メンバーひとり一人の自立性も上がると思います。
ーDoneの付箋がどんどん溜まってしまいそうですが?
達成感を共有したいという意味もありますし、状況によって仕掛りに戻ることもあるので、しばらくは貼っておきます。
ーこれ、とても見やすいしダイナミックで、良いですね!
【時間の使いかた篇】
ー三浦さんご自身の時間管理法は?
毎日、7:00-10:00は個人的なクリエイティブワークに充てるようにしています。この時間にコンセプト考えたり、デザインを考えたりします。
ーわたしは毎朝5時から8時をそういう時間にしています。やはり3時間なんですね。朝7時は、ご自宅ですか?会社?
出社したり、カフェやコワーキングスペースで仕事をします。そして、10:00以降はコミュニケーションと検証の時間と、割り切っています。
時間帯ごとに「いまは何をする時間か」ということを明確にして、切り分けて仕事をするようにしています。モードを変えるために場所を変えることも良くしていますね。
ー休日はどんな使いかたをされていますか?
平日はとにかく仕事モードで、実務が早く終わる日もインプットの時間や人に会う時間に充てて、毎日帰宅は23時か24時頃です。なので、休日は家族との時間と決めています。土日には仕事を入れません。週末の食事は私がつくりますし、土曜日の朝は、子どもに授業をしているんです。
ー授業?おもしろいですね!何を教えているんですか。
歴史ですね。世の中の流れを見たり読んだりするのに、過去を学ぶのがとても役に立つと思っています。
ーなるほど。非常にメリハリの利いた時間の使いかたをされているのですね。とても参考になります。ありがとうございました!
[※] 土日祝日営業拠点