こんにちは。
ビジネススタイリストの植田です。
先日、オンラインで「知ることから始めよう〜世界で起きている「テロ・紛争」のためにできること」を開催しました。
テロ・紛争の解決に関わる2団体からゲストをお迎えし、トークセッションを行いました。
◎ゲスト
・河野智樹さん
「アクセプト(受け入れる)」の理念の元、「テロを止める・紛争を解決する」べく、ソマリアを中心に活動している団体「NPO法人 アクセプト・インターナショナル」で広報・ファンドレイジング局長を担当。「アクセプト・インターナショナル」は今年パリ平和フォーラムに日本から初採択。
・佐藤慧さん
フォトジャーナリスト。世界を変えるのはシステムではなく人間の精神的な成長であると信じ、紛争・貧困問題・人間の思想とその可能性を追う。言葉と写真を駆使して、国籍・人種・宗教を超えて、人と人との心のつながりを追求する「NPO法人Dialogue for People」代表理事。
参加者の方から「ニュースでしか聞けないテロ・紛争について、生の声を聞きたい」というメッセージをいただき、現地の様子やテロ組織に関わった方(元テロリスト)の素顔についてのお話を中心としたトークセッションでした。
河野さんからは、ソマリアで社会復帰をするためのワークショップの時の写真をシェア。そこにはTシャツ姿で、日本にいる若者と変わらないような笑顔を見せるソマリア人男性が写っていました。
また佐藤さんからはトルコ軍の攻撃により、右足を失った少女の写真をシェアしていただきました。彼女は家族も亡くしていて、「もうこんなことは止めてって、大きい人たちに伝えて」と言っていたそうです。
お2人の話で印象的だったことは、テロリストになる経緯について。様々なバックボーンがあり、祖国で居場所がなかったり、地域の子どもが戦争で殺される現実をなんとかしたいと思ったりしてテロリストになることもある。
また仕事がなく困っているところにテロ組織からリクリートされてなることもあって、環境によるところも大きいことがわかりました。
またテロリストの話を聞く時、あなたの人生を聞かせてほしいという、受け入れる心構えが大切。彼らが社会復帰をするための手法として、対話をとても大切にしているそうです。
最後に、テロ・紛争を無くすために、わたしたちにできることについて。
日本人だからこそできることもあるというお話や、自分が何気なく買っているものが誰かの犠牲の上に成り立っていないか(この商品が作られる過程で紛争はなかったか?など)、自分に問う姿勢も大切だというお話が出ました。
登壇いただいた河野さん、佐藤さん、参加者のみなさん、ありがとうございました!
[※] 土日祝日営業拠点